塗料選びのポイント
- グッドハート株式会社 企画
- 2022年11月29日
- 読了時間: 3分
こんにちは!
グッドハートの前田です!
まず皆さんが「塗装」と聞いて連想するものは、
「塗料」ではないでしょうか!
ということで、今回は塗料選びのポイントについて
お話をしていきたいと思います。
外壁塗装では、どの塗料を使うかによって
外壁の耐用年数や外壁塗装にかかる費用などに違いが出てきます。
ではまず塗料の種類から見ていきましょう!
下塗り塗料と上塗り塗料の役割
外装用の塗料には「下塗り塗料」と「上塗り塗料」があります。
下塗り塗料は、外壁などの資材と上塗り塗料を密着させる役割があります。
その他にも、外装材の色を隠して上塗り塗料の発色を良くするという役割があります。
また、塗膜が劣化してしまった外装材は水分を吸収してしまうため、
あらかじめ水分を吸い込ませることで調整し、
上塗り塗装の際に起きる塗りムラを抑えています。

下塗り塗料
主な種類としては、
・「シーラー」
水を吸い込みやすいモルタルや窯業(ようぎょう)系サイディングに使われます。
・「プライマー」
シーラーと大きな違いはありませんが、金属サイディングや鉄部用のものもあります。
・「フィラー」
フィラーは厚く塗ることができるため、外装材の凹凸や軽いヒビなどを
カバーできるという特徴がある。
特に、「微弾性フィラー」は弾力性があるためクラックが起こりやすいモルタル
によく使用されている。
上塗り塗料
上塗り塗料には、屋根や外壁を紫外線や風雨などから守る塗料があります。
通常、同じ塗料を2度塗ること(中塗り・上塗り)で仕上げられます。
屋根用の塗料は外壁に比べて、耐候性(外装材を紫外線や雨水などから守ろうとする抵抗力)
の高さが求められます。
また、上塗り塗料には使用される樹脂の違いや色の有無、ツヤ感といった見た目の違い、
薄め方の違いなどについてもしっかりと検討する必要があります。
◎「耐候性」とは……
塗料は固まると塗膜になり、お家の壁材を外部からの影響から守っています。
この外部からの影響への抵抗力を塗料の耐候性と言います。
例えば、外に置かれたプラスティックが次第にボロボロになっていくように、
塗膜もまた紫外線や雨水などの刺激からダメージを受けて傷んでいきます。
しかし、ウレタン塗料やシリコン塗料といった塗料に含まれる樹脂の種類や、
年々進化する塗料の性能などによって傷みの速度に違いが出ます。
それは抵抗力の差、つまり、耐候性に差があると言えます。
塗料ごとの耐候性の違いは「促進耐候性試験」と呼ばれる試験によって
数値化されていますので塗料を選ぶ際の参考になると思います。
上塗り塗料のグレード(使用される樹脂)選び
塗料を構成するものは主に3つあると言われています。
塗膜となる「樹脂」と、色や光沢を付ける「顔料」、性能を高める「添加剤」です。
その中でも塗料の耐久性の優劣をつけるものは「樹脂」です。
長持ちする樹脂を使っている塗料は価格も高く、
塗料のグレードは「樹脂」の種類によってランク付けされています。
以前はアクリル樹脂やウレタン樹脂が多く使用されていましたが、
近年ではシリコン樹脂が主流になってきています。
塗料のグレードと特徴
| 特徴 | 耐用年数 | こんな場合におすすめ |
無機塗料 | カビやコケが発生しにくい | 20~25年 | 通気性や日当たりが悪く、外壁のカビやコケに悩んでいる。 |
フッ素塗料 | 親水性があり、汚れが落ちやすい | 15~20年 | 高価なため、傷みやすい部分だけフッ素にしたい。 |
シリコン塗料 | 耐久性と価格のバランスが良く、元も多く使用されている | 10~15年 | コストパフォーマンスが優れている商品を選びたい。 |
ウレタン塗料 | 柔軟性と密着性がある | 8~10年 | 費用は抑えたいが、10年ぐらいの耐久性は欲しい。 |
アクリル塗料 | 価格は安いが、耐久性は他に比べると劣る。 | 5~8年 | 家のイメージを気軽に変えたい場合や費用を抑えたい場合、そう長くは住まない予定の場合。 |
以上のように、
塗料は各塗料の種類によって、耐用年数や性能、特徴がバラバラです。
そのため、ご自身のお家や環境、目的によって適切な塗料を選ぶことができます。
しかし、なかなか自身で適切な塗料を選ぶというのは難しいと思います。
そういった際には、塗装業者の方や近隣の塗装されたお家の方などにも
お話を伺ってみて、実際の価格などと照らし合わせながらゆっくりと
決めていくというのも良い方法です。
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